Introduction
AWS導入事例
AWS導入事例
AWSクラウド基盤への移行で"つながる"サステナブルな取り組み
AWSクラウド基盤への移行で"つながる"サステナブルな取り組み
セブン&アイ・ホールディングスでは、環境・社会課題への対応としてさまざまな取り組みを進めています。
しかし、現場の従業員一人ひとりにまでその活動内容が十分に伝わっているかというと、必ずしもそうではありませんでした。
「各社の素晴らしい活動を、もっと多くの人に知ってほしい」「サステナビリティへの理解を深め、日々の行動につなげてほしい」そんな想いから誕生したのが、環境負荷の低減と企業価値の向上をめざし、従業員と会社の想いを"つなぐ"アプリ『サステナスマイル』(以下:サステナスマイルアプリ)です。サステナスマイルアプリは、当社が開発・運用を担っています。このアプリは、クラウド基盤としてAWSを活用することで、PoCからグループ全体への本格展開を実現しました。
- AWS採用の背景
サステナスマイルアプリは、もともと別の開発環境にて構築が進められていましたが、PoCの段階で、より柔軟かつ拡張性の高いクラウド基盤への対応が求められました。さらに、グループの多くのプロジェクトで標準的に活用されていた実績も踏まえ、AWSを採用し移管することが決定しました。 - 構成の特徴
本アプリでは、当社では珍しいサーバーレスアーキテクチャを採用した点が特徴です。リリース間もないAurora Serverlessや、導入事例の少ないAWS Amplifyを活用するなど、挑戦的な構成となりました。ただその構成上、開発当初はAWS AmplifyにWAFを直接紐づけすることができず、CloudFrontを前段に追加するワークアラウンドで対応するなど苦労した点も多くありました。
※現在では紐づけ可能
一方で、セキュリティ面では設計段階から厳しくレビューを行い、安全性確保に向けた取り組みも進めました。
また、コスト面ではシンプルかつミニマムな運用が求められたため、最小限の構成としながらも、必要なセキュリティ対策は妥協せずに実施しております。 - ローンチ後の反響と効果
ローンチ以降、サステナスマイルアプリはグループ内で導入され、現在では約2,000名の従業員が日常的に利用しています。
運用初期には想定外の動作やトラブルへの対応に追われる場面もありましたが、都度丁寧に整理・是正を行い、安定稼働に至っております。
現在は、サーバーレスアーキテクチャの構成や挙動を正しく理解し、当社チーム内でナレッジを蓄積・共有することに注力しており、属人化を防ぎつつ、安定した運用の継続に努めています。 また、サーバーレスアーキテクチャを導入・運用したことで、サーバー運用にありがちな定常業務が不要となり、運用の効率化・省力化を実現できております。
セブン&アイ・ネットメディアのクラウド活用支援
セブン&アイ・ネットメディアは、セブン&アイ・ホールディングスの成長戦略に沿ってデジタル施策を展開します。システムの安定運用を最優先としながら、クラウド技術を活用したインフラ最適化と運用コストの効率化を推進します。これらの取り組みを通じて、グループ全体のデジタル競争力向上と持続可能な成長に貢献します。
2025/10/27 掲載
